のゲームをしたくないと言っただけで。ゲームから【除外】されたん だ。こんな残酷で無情な方法で。 きちんと磨かれていた革靴も、染み一つない真っ白な靴下も、糞便 と尿まみれになり、きちんと撫でつけられた髪も、見る影もなく乱れ 果て、前髪のほつれ毛が秀でた額に貼り付いている。通電による損傷 は、見た目よりも深刻な場合が多いと聞く。この皮膚の奥で、内臓が 焼けただれ、随意筋と血管が損傷し、心臓が不整脈を弱々しく打ちな がら終わりを待って──。 突然、背後から抱きしめられた。心臓が跳ねあがる。体が硬直す る。思考だけがめまぐるしく巡る。 何だ……っ! いや、誰だ……!? なんでこんな……全く気配がし なかったぞ!? 叶? いや、違う。蒔羽か? それも違う。先生でも ない。ならば、あとは──。 「……ふふっ」 背後から俺を抱きしめる相手が誰か、わかった。 (真中さん!?) 信じられなかった。大量の疑問符が、俺の頭の中を飛び回る。 真中合歓。クラスメイト。クラスでは有名だった。いや、クラスの 男子だけじゃない。別の学年でも、男子ならば知らない奴はいないと 言われていた。西洋の血が入っていると噂されるような日本人離れし た整った顔立ち。完璧なプロポーション。 他人とつるまず、媚びず、群れず、誰からも遠巻きに見つめられて いた。 高嶺の花。まさにその言葉が相応しい──俺だって遠くから見るだ けのその他大勢の一人だった。近づくことも話すこともほとんどな かった。 その真中さんが俺を抱きしめている! しかも、よりにもよってこのタイミングで!! 「……ふふっ」 湿り気を帯びたちいさな笑い声が、吐息と共に耳朶にふりかかる。 細く白い指が、制服の胸を妖しく撫で回す。ほっそりとした白い指先 が、アルビノの女郎蜘蛛を連想させる。予測のつかない気まぐれで滑 らかな動きで、俺の胸を這い回る。 こんなの、動揺しない方がおかしい。 「こんなところで何をしているのかしら……?」 ねっとりとした甘さを含んだ囁きが鼓膜を震わせる。ゾワリと鳥肌 が立つ。背筋に緊張が走る。嫌悪からではない。 「ねぇ……答えてくれないの?」 そろり、と真中さんの手が俺の体を這い進む。 「あなた……」 全身が、ギクリと硬直した。真中さんの手が、あの白い指が、俺の 股間に触れている。呼吸がとまる。頭が真っ白になる。触れるか触れ ない翻译
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